売却前にリフォームは必要でしょうか?
2022/05/02
売却前にリフォームは必要でしょうか?
「リフォームを売却前にしておけば、良い値段で売れるのではないか」 「リフォーム代は、価格に上乗せして売却すれば、かかった費用は回収できるのではないか」と考え、大規模なリフォームの検討される売主様は少なくありません。でも、販売価格が高くなり、売れにくくなってしまうこともあるのです。
中古戸建住宅の価格はどうやって査定するの?
(公財)戸建住宅査定マニュアルでは、売却する住宅と同じ建物を、今建てた場合の新築価格をもとに、経過年数やリフォーム等の維持管理状況等を踏まえて、現在の建物価格を求めます。
査定額には、経過年数が大きく関わり、年々価値が低下していきます。どれだけ費用をかけて建てた住宅でも、築10年では何パーセント低下、築20年では何パーセント低下という具合に、機械的に査定されます。
また、過去のリフォームは修繕・維持管理状態として反映されますので、全く行ってない場合より査定にはプラスですが、リフォームから年数が経過していたり、住宅の状態があまり良くない場合は、プラスも金額的にはあまり期待できません。
また、売却前の高額なリフォームの場合は、その費用を回収しようとすると、当然ながら販売価格が高くなります。
購入後にリフォームをしたいという人も多い
最近、「築年数が古く安い中古住宅を購入して、自分にとって心地よい住まいの空間創造のためリフォームやリノベーション」を希望する人が、若者を中心として増えています。
そんな「自分にとって心地よい住まいの空間」を創造したい人が、最近リフォームしたばかりの住宅を見せられたら、きっとがっかりした気持ちになるでしょうし、まして自分好みでないリフォームだったらなおさらです。
買う人の気持ちになって売却することが大切
とはいえ、リフォームすることが全く無駄という訳ではありません。築年数が同じ中古住宅でも、丁寧に扱われてきてきれいな状態が保たれているのか、あるいは掃除や補修をあまりせずにきたのかなどで、住みやすさや売りやすさが異なってくるからです。
築年数が20年や30年と聞くと、ある程度の古さを想定する買主様は多いものです。その予想を良い意味で裏切るようなきれいな物件でしたら、買主様はきっと「この価格でこんなきれいな家が買えるなら、早く買わないと」と即決する買主様も現れます。
また、売却には通常3か月程度かかり、売れない場合は値下げせざるを得ませんが、早く住宅を売却したい場合は、リフォームにより早期売却の可能性も高くなります。リフォームするのも決して悪いことではありません。
売却にはどの程度まで手を入れる?
あまり費用をかけずに、ハウスクリーニングや目立つ修繕にとどめておくのが、無難ではないでしょうか。風呂場や洗面所、キッチン、トイレ等汚れやすい水回りを中心に、クリーニングしておくと高評価が得られます。
また、床のフローリングやクロスの張り替えなどのリフォームは、比較的安価に出来ますのでお勧めです。汚れが目立つ場所の壁紙だけを新品に張り替えておくだけでも、家をきれいに見せる効果が期待できます。
まとめ
中古住宅の査定額に最も関係するのは築年数です。そのため、築年数が経過している物件の場合は、リフォームが不動産の価値を引き上げることはあまりありません。売却前のリフォームをお考えの場合、まずは不動産会社に相談してみる事をおすすめします。
売却前のリフォームは早期売却の可能性を高めるものの、費用対効果を考えた場合、得策とは言えません。ハウスクリーニングや一部クロスの張り替えなどあまり費用をかけない方法で、住まいをきれいに見せることに力を入れるとともに、内覧時の対応などで好感度を上げるよう工夫していきましょう。
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